深川萬年橋
第19話「父と息子」。ラジオドラマの台詞を練習している幸子。その後を少し遅れて一子と遼が歩いてくる。
江東区の小名木川に架かる深川萬年橋は、よくドラマのロケ地になっている。私自身も以前別のドラマのロケ地巡りで訪れていた。
「あの…お父さまのことなんだけど」
「その話、やめてくれる?」
「でも…」
「あんただって、ひどい目に遭ったんだろ。あの男のせいでさ」
「それは…私だって社長に一泡吹かせたかった。ひっかき傷のひとつもつけたかった。でもね、それはあくまでも斑目コーポレーションの社長にであって、会社を辞める人にではないわ」
「人がいいんだな」
「天罰じゃないの?」
「天罰?」
「ひのでプロをつぶしたり、石野さんを解任したり、あんたを辞めさせたりさ」
「でも…あなたにとっては、お父さまでしょ」
ここのふたりがアップになるシーンで、奥の建物の中で動く男性の姿が気になってしかたない(笑)。
「私、父を亡くしたでしょ。親っていつまでも元気でいるわけじゃないんだなって、あのときつくづく思ったの」
「それで?」
「人と人って、いつ別れがくるかもしれないのよ。そのときになって後悔しないようにしときなさいねってこと」
「俺は別に後悔しないと思うけど」
「もう!」
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