新宿住友ビル前広場
第5話と第6話。一子と遼が歩いてくるのは新宿住友ビル(通称・住友三角ビル)前の広場。赤煉瓦で囲まれた外観が特徴的だ。
「怒らないのかよ?」
「怒る?」
「あんたに頭下げさせて」
「…私ね、わかったの。大事なのは、頭を下げることなんだって。自分のタレントのために。つまり、あなたのために。…悔しいけど」
「一蓮托生、あなたに寄り添って、共にやっていくのがこの仕事なんだって思ったの。ほんと面白くないけど。でも…だからもう、これから隠し事やめてもらえる?」
「隠し事?」
「ひとりで突っ走ったりしないで、どんなことでもひとつ残らず何でも話してほしいの。どう?」
「…わかったよ」
「…なら、よし」
「俺の本名、向坂遼じゃないんだよね」
「えっ?」
「斑目遼っていうんだ」
手をつないで歩いている敬吾と梨花に気づく遼。
占い師が並んで座っていたところ。
「近々、びっくりするようなことが起こります」
「それ、いいことですか?」
「長い目で見ると、いいことです」
「うそだろ…」
「今度はなに?」
「あっ、こっち…こっち行こう」
「何でよ、帰り道逆じゃない」
「いいから」
「よくないわ、離してよ!」
「おい! あっ…!」
「あっ!」
「いきなり…いや、なんていうか、悪気じゃないんで」
敬吾と梨花がキスしていた「恋弁天」。
5話で敬吾と梨花が歩いていった方向。
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